2008年11月20日 

言葉の中の数「百」
 言葉の中で使われる数には単なる数としてだけでなく、何らかの意味が付けられているものが多くあります。今回は「百」です。
 まず「百科事典」「百貨店」「百薬の長」など、“多い、たくさん”という意味で使われている言葉が「百」もあります。「疑問百出」「百戦錬磨」・・・他にも出てきそうですね。「百聞は一見に如かず」「百害あって一利なし」「百年の恋も冷める」「百年の不作(一生の失敗)」など慣用表現にもたくさん使われています。「百花繚乱」ですね。
 他に、「百」は「元気百倍」「百も承知」のように“充分” という意味や、「百発百中」「百戦百勝」のように“例外なしに”という意味でも使われています。
 このように、多い数を「百」と叫んでしまうような使われ方をする数として、「千」や「万」もありますが、「百」は何か人智の及ぶ現実的な数といった感じがします。皆さんはいかがですか。もっとも、「千」年前の出来事を昨日のことのように語る人々も世界にはいますから、日本ではということになりましょうか。(た)

参考資料
・「日本語大辞典」講談社
・「広辞苑」岩波書店
・「数のつく日本語辞典」森睦彦著 東京堂出版