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日本語を教える現場から

千駄ヶ谷グループの日本語学校は3つの校舎に分かれています。 現在約1,000名の様々な国からの学習者が日本語を学んでいます。 インタビューを通して、学習者たちの素顔をのぞいてみましょう。

第10回 フランス人へのインタビュー

インタビュー
名前:フィリップ・ジョセフ・ザック・クレメン   国籍:フランス


---1.いつ日本に来ましたか?
フィリップ・ジョセフ    私たちは4月の初めに日本に来ました。
クレメン    4月10日に来ました。
ザック    4月20日に来ました。

---2.日本に来たきっかけは何ですか?
クレメン    大学の時、日本語を勉強しました。しかし、一週間に1時間半の授業しかなくて、周りの友達は皆フランス人で、面白くなかったです。そのため、千駄ヶ谷日本語学校で日本語を勉強することにしました。
フィリップ    哲学について興味があります。日本の文化についてもっと知りたいので、日本に来ました。

---3.東京の印象はどうですか?
ジョセフ・クレメン    東京はきれいです!町も、電車もきれいです。フランスの電車は汚いですが、東京はかなり違うと思います。
ザック    人が優しいです。そして、人気スポットがたくさんあります。食べ物や飲み物もおいしいです。3年前日本に来た時には、関西のほうへ行きました。今回初めて東京に来たら、街は空が見えないほど建物でいっぱいで、とてもにぎやかなところだと感じました。とても素晴らしいと思います。

---4.授業が始まってから約2週間が経ちましたが、授業はどうですか?日本語は難しいですか?
フィリップ    難しくないです。日本語を勉強すると決めたので、一生懸命頑張って集中して勉強したいと思います。
ザック    僕もそう思います。時々言葉が思い出せない時もありますが、僕はやる気満々なので、これから頑張って平仮名、片仮名、漢字まで覚えたいと思います。

---5.授業の後はどう過ごしていますか?4月は桜がきれいなので、日本人はお花見に行きますが、どこかへ桜を見に行きましたか?
フィリップ・ジョセフ   そうですね。授業の後はいつもいっぱい食べて、ちょっとリラックスをしています。この間わたしたちは上野公園、新宿などいろいろなところへお花見に行きました。きれいでした。

---6.クレメンさんはホームステイをしていますね。日本人の家はどうですか。ホストファミリーと一緒にどこかへ出掛けましたか?
クレメン    日本の家庭はフランスとかなり違っていて、面白いです。夕食が終ると、ホストファミリーの小林さんはいつも三味線を弾いてくれるので、興味深いです。また、フランスではベッドで寝ますが、ホストファミリーでは布団で寝ます。休みの日は、小林さんと色々なところへ散歩をしに行って、写真もいっぱい撮りましたね。日常生活からこのような文化の違いを体験できるのはとても面白いです。

---7.この間は余震を経験しましたね。どうでしたか?こわかったですか?
フィリップ・ジョセフ・クレメン・ザック    こわくなかったです!
クレメン・ザック    フィリップさんはフランスで軍隊に入っていたことがあるので、もちろん心配がないでしょう(笑)。日本に来る前、ニュースで津波と福島の原発の報道を見て、正直に言うとこわかったです。家族も心配していました。でも、東京に来たら、思っていたのとぜんぜん違いました。ここの建物は新しくて丈夫だと思います。東京は福島から250キロくらい離れていて、安全だから安心しています。

<インタビュアーより>
 4人とも日本に来たばかりで、いろいろなことに興味津津な様子です。日本への関心の持ち方はそれぞれ違いますが、日本文化に興味があることは共通していました。4人とも初級レベルですが、知っている日本語を使いながら、頑張って答えてくれたおかげで、笑い声が絶えず、とても楽しいインタビューになりました。彼らにはこれからもいろいろな日本文化を体験してもらいたいと思います。

第9回 オーストラリア人へのインタビュー

オーストラリア人サムさん

名前:サム
国籍:オーストラリア
   (ゴールドコースト)


---来日は?
サム      3回目です。
  1回目は中学3年生のとき、観光で京都・奈良・広島へ行きました。
  2回目は高校2年生で、長野県塩尻に短期留学(10ヶ月)しました。
  3回目の今回、初めて東京で生活しています。

---日本語の勉強を始めたきっかけは?
サム   子供のとき、日本のアニメ(ドラゴンボール)をみて日本に興味をもちました。それから小学校で8歳から日本語の勉強をして、高校でも外国語は日本語を選択しました。

---日本に来る前の日本のイメージは?
サム   伝統的なイメージ、例えば神社やお寺、ハチ公(忠犬ハチ公)です。ハチ公は映画を見て、終わった後も1時間泣いていました。今回来日してすぐ行ったのは、渋谷のハチ公のところです。りっぱだと思いました。

---日本語の勉強をして、将来何をしたい?
サム   日本の大学で勉強したいです。来年、オーストラリアで大学に入り、大学の留学制度を利用して日本へ留学したいと思っています。専攻は決めていませんが、文化がおもしろいと思います。
それから、日本語の先生になりたいです。

---日本語で好きな言葉は?
サム   「加齢臭」(笑)。ホスト兄さん(ホストファミリーのお兄さん)から教えてもらいました。英語にも同じような単語はありますが、音がおもしろいと思いました。

<インタビュアーより>
 18歳の青年で、受け答えが明るく、高校時代の留学や現在のホームステイ経験も影響しているのか驚くほど気持ちの表現が素直で、なごやかなインタビューになりました。日本語を学んだ先のことはまだ漠然としていましたが、18歳という年齢を考えるとうなずけます。

第8回 台湾人へのインタビュー

台湾人ティエンティエンさん

名前:ティエンティエン
国籍:台湾(高雄)


---日本語の勉強を始めたきっかけは?
ティエンティエン   高校で外国語の選択(英語か日本語)をするとき、英語はあまり…だったので、日本語を選びました。言語には興味があります。

---日本の印象は?
ティエンティエン   来日は2回目。最初は旅行で来たので、富士山が美しいと思いました。
今回は、母の友人の家にホームステイしているので、日本の生活がわかります。日本は生活のルールが厳しいと思いました。
また、おもしろいところもあります。個人の箸があるところや、部屋は狭いけれど空間を上手に使っている棚もおもしろいです。

---日本語の勉強して、将来何をしたい?
ティエンティエン   日本の大学院に進学して、日本語をもっと勉強したいです。

---日本語で好きな言葉は?
ティエンティエン   「翼(つばさ)」が好きです。漢字の形も音も美しいイメージです。台湾にもこの意味はありますが、漢字が違います。日本へ来るとき、飛行機の翼の上に座席があったので、ずっと翼を見ていたこともあり、好きな言葉です。

<インタビュアーより>
 親元を離れ、日本の知人宅でホームステイする明るくて少しはにかみ屋の19歳の女性です。勉強も生活も前向きに取り組んでいる様子でしたが、3週間を経ていろいろなことが見え始めてきたところのようでした。

第7回 フランス人へのインタビュー

フランス人グレゴリーさん フランス人オリビエさん

名前:グレゴリー
国籍:フランス(パリ)

名前:オリビエ
国籍:フランス(ストラスブール)


---日本に来たのは初めてですか?
グレゴリー   今回が初来日です。日本が暑いのでびっくりしました。
オリビエ   最初の来日は1995年、国際交流基金の試験に受かり、語学研修できました。2回目、3回目は友達に会うためで、今回が4回目です。

---日本に最初に来たときの印象は?
オリビエ   初めて来たときは、フランスでも田舎のほうに住んでいたので、建物がたくさんある、コンクリートがたくさんある、という感じでした。

---日本語の勉強を始めたきっかけは?
オリビエ   勉強し始めたのは実は20年も前なので、はっきりと思いだせませんが、日本の小説をいろいろと読んで、日本語の勉強をしたいと思いました。また日本の文化や言葉にも興味がありました。フランス語とすっかり(全然)違って、初めから赤ちゃんのようにすべてを勉強できるのが魅力でした。
グレゴリー   私ははじめはマンガです。ガンダムが好きでした。新しいシリーズをよく観ました。今は古いシリーズを探しています。またインターネットでダウンロードして、日本のドラマもよく観ていました。その後、日本の文化や生活に興味を持ちはじめ、日本語を勉強したいと思うようになりました。

---いつから日本語を勉強していますか。
2ショット グレゴリー   日本語を勉強しはじめたのは2年前です。パリの日本語専門大学(オリビエさんと同じ学校)の2年生です。あと一年したら卒業をします。日本語や日本の政治や歴史を勉強しています。日本の歴史はおもしろいですが、政治はちょっと・・・。日本の社会問題にも興味があるんですけど・・・。学校ではあまり会話は勉強せず、会話は放課後、フランス語を勉強している日本人とあって、話をしたり聞いたりして少しずつ実力を伸ばしています。
オリビエ   勉強し始めた20年前はアルザス地方には日本人もいなかったし、最初の4年間はカセットテープだけで勉強しました。だから自分のレベルがどの程度か全くわからなかったです。たまには日本語の本を手に取ってみましたが、何が書いてあるか全然わかりませんでした。その後、高校生の時に日本人と知り合って少しだけ日本語を話しましたが、本格的に勉強したのはストラスブールの大学に入ってからです。
ストラスブールの大学では文学を勉強しました。その後、パリの日本語専門大学に入り、2年間日本語の勉強をしました。卒業後、12年間はまったく日本語を勉強していませんでしたが、今回1か月ほど滞在しているので、思い出しました。

---日本語で好きな言葉は。
グレゴリー   漢字なら「正義」です。漢字の形やバランスがとてもいいからです。
ことわざも好きです。(といって、ファイルを見せてくれる。そこには本人自筆の漢字やことわざが。「言うは易く、行うは難し」「渡る世間に鬼はなし」「うまい話には裏がある(??)」など)

---日本の食べ物では何が好きですか?
オリビエ   すしです。かっぱ巻きとマグロが好きです。
グレゴリー   何でも好きです。とりあえず納豆以外は。すしもオリビエさんと食べにいきましたし、やきとりも好きです。

---日本語の勉強をして、将来何をしたいですか?
グレゴリー   フランス語の先生になって、日本に長く滞在したいです。私はフランスと日本の違いを説明するのが大好きなんです。
オリビエ   もしできれば日本語の先生になりたいです。ただ日本語の先生になると決めたからには、フランスにもどってもまた日本語を一生懸命勉強しなければなりません。

<インタビュアーより>
 グレゴリーさんは、20歳の好青年でなんでもとても楽しそうに話してくれました。日本人とよく話しているせいか、自然な日本語の使い方が印象にのこりました。
 一方オリビエさんは、なんと日本語を学習し始めたのは20年前、しかもここ12年は全く勉強していないということでびっくりしましたが、12年のブランクを感じさせないしっかりとした話しぶりでした。これから日本語の先生になるべく、一生懸命勉強するとのこと、がんばっていただきたいと思いました。

第6回 ベルギー人へのインタビュー

ベルギー人マルティンさんベルギー人ヴィンセントさん

名前:マルティン
国籍:ベルギー(母語はオランダ語)

名前:ヴィンセント
国籍:ベルギー(母語はオランダ語)


---日本語の勉強を始めたきっかけは?
マルティン  大学で勉強できることばの中で日本語がいちばん楽しそうだったからです。他にフランス語やドイツ語、英語もありましたけど…。私もヴィンセントも今ベルギーのリューバン大学の2年生で、日本語が専攻です。
ヴィンセント  僕のきっかけは日本の音楽です。ヴィジュアル系とJ−Rock。でも今はあまり好きじゃなくなっちゃいました。

---国で日本語を勉強している人はどのぐらいいますか。どんな人がいますか。2ショット
マルティン  いいえ、そんなに多くないです。リューバン大学の2年生も、日本語を勉強しているのは40人ぐらいだけです。
ヴィンセント  でも最近、日本語を勉強している学生は数がだんだん増えています。日本のマンガとかアニメが本当に人気になってきたので。
マルティン  1年生の大部分は、マンガ好きとかアニメ好きとか…。
ヴィンセント  それから音楽好きとか。
マルティン  ベルギーで人気があるアニメは「ブリーチ」とか「ナルト」とか、「デスノート」とか。「デスノート」はテレビでも放送されています。

---日本に来て驚いたことは?
マルティン   そうですね、私は日本の家の部屋は非常に狭くて、どう日本人が暮らせるかなあ、と思いました。ちょっとびっくりしました。例えば、今私たちはウィークリーマンションに住んでいますが、ヴィンセントはとても背が高いからちょっと困っている。
ヴィンセント   シャワーを浴びるとき立ち上がることができないです(笑)。

---日本語の勉強をした後、これからどうしたいですか。
ヴィンセント   僕は日本語の先生になりたいです。
マルティン   私は通訳をしたいと思っています。ベルギーで日本語の通訳はそんなに多くないですから。

---好きな日本語は?
マルティン   擬音語と擬態語は非常に面白いと思います。オランダ語では、子供っぽいことば以外では擬音語と擬態語は使いません。でも日本語では日常生活で使う擬音語と擬態語がとても多いからびっくりしてしまいました。例えば、「学生の部屋はごちゃごちゃです」とか。
ヴィンセント   ふふふ、今日習ったことば。
マルティン   うん。覚えてたよ。
ヴィンセント   ぼくは逆に、擬音語と擬態語は全然好きじゃありません。好きなのは漢語。四字熟語も非常に好きです。
マルティン   「暴飲暴食」とか?
ヴィンセント   違うよ(笑)。例えば漢語だったら「帰国する」とか。「国に帰る」の他に「帰国する」という別の言い方があるのが面白い。それに、四字熟語だと「弱肉強食」。
マルティン   ああ、「弱肉強食」!強いのが弱いのを食べる…。
ヴィンセント   うん。すごく面白いと思います。

<インタビュアーより>
 お二人とも礼儀正しい好青年でした。インタビュー中は笑いが絶えず、あっという間に時間が過ぎてしまいました。アニメやマンガにしても、擬音語・擬態語、漢語にしても、多少理解はしづらくても日本の個性が感じられるものにこそ、魅力があるのかもしれませんね。

第5回 シンガポール人へのインタビュー

シンガポール人ベニーさんシンガポール人ジェーンさんシンガポール人アンジェリンさん

名前:ベニー
国籍:シンガポール

名前:ジェーン
国籍:シンガポール

名前:アンジェリン
国籍:シンガポール

千駄ヶ谷日本語教育研究所では、毎夏(6〜8月)、夏季集中日本語コースを開催します。このコースには、夏期休暇中の大学生たちを中心に、世界各地から学習者が集まります。

---今回、夏季集中日本語コースに参加したきっかけは?
ベニー  大学が休みになったからです。それに、僕たちの大学が、今回の日本でのこのコースに奨学金を出してくれました。(注:彼らはシンガポール国立大学の日本研究科2年生)
アンジェリン  日本の企業(「東芝」)が出しているんです。大学では、日本研究がさかんです。

---日本語の勉強を始めたのはいつ?3ショット
ジェーン  私は2007年からです。大学での勉強が中心ですが、語学学校も通っています。大学の日本語の授業は、週4回あります。
ベニー  僕は2006年からです。大学に入る1年前。語学学校で日本語を勉強しました。今も週1回通っています。大学でも日本語の授業を行なっていますが、僕は今の語学学校での勉強が合っています。
アンジェリン  私は日本が好きで、13歳のときから日本語の勉強していました。教育省の語学センターに通っていました。今は、大学で週4回日本語の授業を受けていますが、テキストが簡単なので、あまり面白くないです。
ジェーン  大学の日本研究科は1学年40人ぐらいいます。

---日本のイメージは?
ベニー   にぎやかなイメージがありました。実際、東京へ来て、駅はとてもにぎやかだった。それと、過労死・ストレスフルの国。でも、いろいろなところを見て、日本はきれいな国だと思いました。
ジェーン   私は日本のアニメがすき。でも、日本では、夜遅くにアニメがあるので、見るのが大変です。「わたせゆう」という漫画家の作品や、「バンパイア騎士(ナイト)」が特に好きです。
アンジェリン   私は京都が好きです。舞妓さんとか、金閣寺とか、きれいなものがたくさんあります。静かな感じ。東京も好きです。都会的なところはシンガポールと似ている。でも、シンガポールには歴史がない。日本には歴史的なところがたくさんあってうらやましいですね。
ベニー   日本のテレビはおもしろい。お笑い番組もよくみます。小島よしおや劇団ひとりとか(笑)。スポーツもよくみます。浦和レッズのファンです。

---将来の夢は?
ベニー   通訳になって、日本に住みたいです。日本は、食べ物も合うし、日本の人も大好き。
ジェーン   私は、アメリカに渡って音楽関係の仕事をしたい。クラシックが好きです。自分でハープも演奏します。日本の食べ物は好きなんですけど。カレーライスとかラーメンとか。
アンジェリン   芸者になりたい(笑)。芸者が大好きで、いろいろ勉強している。ゴールデンという人が(英語で)書いた「Memory of a GEISYA」という本を何度も読みました。私も通訳になり、できれば日本に住みたいと思っています。能や歌舞伎、新喜劇(笑)などが好きだし。

インタビュアー(写真中央)と<インタビュアーより>
 日本人のような心持ちの3人で、とても親近感を覚えました。若者らしく、日本のアニメやお笑い、芸能人などに興味津々の様子でしたが、一方で、日本の伝統文化にも興味を持ち、休みの日は鎌倉などに出かけているようです。将来、シンガポールと日本の架け橋のような存在になることを期待しています。      

 

 


第4回 オーストリア人へのインタビュー

オーストリア人 セルギュスさん

名前:セルギュス
国籍:オーストリア

---日本に来る前の日本のイメージは?
セルギュス   日本文化に関することは、オーストリア人はよく知りません。とても特別な文化ですから。その上、日本語という言葉もとても難しいですから。ヨーロッパ人は英語の文化…イギリスやアメリカの文化については知っていますが、日本文化についてはあまり知りません。たとえばイギリスやアメリカの音楽は聞きますが、J-POPは日本では人気があっても、ヨーロッパ人は知りません。
日本のことで知っていたのは…カプセルホテル、回転寿司、電化製品。今は日本の漫画も人気があります。それからschool girl(注:女子高校生のこと)。

---なぜ日本語を勉強しようと思ったんですか?
セルギュス   挑戦!日本語は難しいから、自分の挑戦です。言葉に興味もありました。

---国ではどうやって勉強していましたかセルギュスさん インタビュー中
セルギュス   大学の日本語コースに参加しましたが、そのコースはとてもとても簡単でした。何か用事をするための会話(注:「レストランでの注文」のような実用会話)は勉強しませんでした。それにずっとローマ字だけで勉強していました。2番目のコースの終わりごろ、少しひらがなを勉強しただけです。   去年ETPという特別なプログラムに参加しました。Executive Training Program 。そのプログラムで、いろいろな大学へ行って、いろいろな勉強をしました。日本文化、日本経済に関する勉強もしました。その中に、ロンドン大学での3週間の日本語インテンシブ・コースがありましたが、大変でした。『みんなの日本語』のテキストを毎日2課ずつ、3週間勉強しました。文法はよくわかりましたが、話せませんでした。

---千駄ヶ谷での勉強はどうですか?
セルギュス   みなさんの発表を聞いて、そのあと発表の話題についてディスカッションをする授業が好きです。話すのが上手になります。発表の内容はいろいろあります。イタリアの踊りに関するもの、日本の料理に関するもの…いろいろな話題について聞きました。 私は友達に関する発表をしました。今はヨーロッパが遠く、友達も遠い。連絡するのが難しいですが、友達をキープするためにいろいろな方法で連絡をしています、という内容です。

---もうすぐクラスが終わりますが、これからの予定は?
セルギュス   5月から会社に勤めるつもりですから、日本語の勉強は毎日はできなくなります。週 3回だけ。

---日本に来てからの日本のイメージは?
セルギュス   日本に来て、とてもいい気持ちになりました。料理がとてもおいしかったです。いろいろな日本人と話す機会がありましたから、良かった。来る前には日本人は外国人に不親切なんじゃないかと思っていましたが、本当は親切だとわかりました。特に店で働いている店員はとても親切です。丁寧な国ですね。   それから日本はストレスのレベルが高くないです。ヨーロッパの街、たとえばロンドンは人々が親切じゃない。ストレスをよく感じます。そして、東京はPeaceful。ロンドンやニューヨークでは、いつもいつも警察のサイレンが聞こえます。東京はとても静かな街だと思います。夜10時すぎても、外に出かけられます。とても安全です。

---日本語で好きな言葉は?
セルギュス   「〜です」「〜ます」という丁寧な話し方がとても好きです。ヨーロッパは直接言いますから、ときどき失礼になります。日本文化はすべてが丁寧です。

<インタビュアーより>
インタビューが終わって席を立つとき、「ありがとうございました」と声をかけたら、「と ても勉強になりました。日本語でたくさん話す機会は大切ですから。こちらこそありがとうございます」と逆にお礼を言われました。日本人の丁寧さが好きとのことでしたが、セルギュスさん自身がとても親切丁寧な人で、インタビューを録音していた録音機の位置、写真の角度などに気を使ってくれました。 仕事でいろいろな国へ行った経験があるそうですが、「日本が一番好き」と言ってくれたことがとても嬉しかったです。日本人として、外国人が日本のここが好きだと言ってくれるところを大切にしていきたいですね。 。

第3回 インドネシア人へのインタビュー

インドネシア人 フェリアさん
インドネシア人 ディニーさん
名前:フェリア
国籍:インドネシア
名前:ディニー
国籍:インドネシア

---日本語の勉強を始めたきっかけは?
フェリア   主人が東京で仕事をしています。3〜5年はずっと東京に住みますから、日本語を勉強しなければなりません。日本語は日本に来てからこの学校で初めて勉強しました。主人はコンピューターのプログラマーです。仕事は英語でします。
ディニー   私も同じです。主人が日本で働いています。

---インドネシアで日本語を勉強している人はどのぐらいいますか。どんな人がいますか。
ディニー   あまり知りません。(注:周りにはいない。)
フェリア   インドネシアの大学で仕事をしていたので、日本語を勉強したいと思っている人をたくさん知っています。インドネシアは、日本の文部科学省から奨学金をもらっている学生が毎年100人位(注:2006年185人、2007年190人)います。その人たちは、まず日本語を勉強します。
それから、インドネシアには日本の会社もたくさんあります。

---インドネシアに日本の文化は入っていますか。
フェリア   若者には「原宿スタイル」(注:原宿で見かけるようなファッション)が人気があります。観光地のバリ島には日本人がたくさん来ます。

---来日する前、日本のイメージは?
ディニー   景色がきれいな国。私は日本の文化が大好き。お寺、着物・・・。
フェリア   物価が高い国。部屋が狭い。それから、私もきれいな国というイメージでした。

---来てみてどうですか。びっくりしたことは?
ディニー   やっぱりきれい。電車の中で、たくさんの人が寝ていることにびっくりしました。それから、女の人がとてもおしゃれです。
フェリア   やっぱり物価は高いですが、100円ショップにびっくりしました。安いです。それから、町がきれいです。ごみ箱もない。それは安全対策だと聞いたことがあります。

---日本語を勉強した後、どうしたいですか。
フェリア   インドネシアでは大学のコンピューターセンターで働いていたので、またそこに戻って、学生たちに日本語を教えてあげたいです。今はまだ下手ですけど・・・。(笑)
ディニー   私はインドネシアでは金融機関で仕事をしていました。もうしばらく日本にいるので、日本で仕事を探しています。今は日本人にインドネシア語を教えています。

---好きな日本語は?
ディニー   「いらっしゃいませ」大切な言葉だから。それから、「おいしい!」も。(笑)
フェリア   私の好きな言葉は「申し訳ありません」。外国人にとってこの言葉はとても便利です。お願いをするときも、ていねいでやさしい言葉だから、相手もやさしくしなければなりません。(笑)

<インタビュアーより>
 日本語の勉強を始めてちょうど1年のフェリアさんと、まだ半年のディニーさんでは、日本語で表現できる内容にかなり違いがあります。フェリアさんが助け舟を出しながら、2人ともインタビューしている間中、笑い声が絶えませんでした。

第2回 フランス人へのインタビュー

フランス人 オリヴィエさん
フランス人 ジョアンニさん
名前:オリヴィエ
国籍:フランス(パリ近郊)
名前:ジョアンニ
国籍:フランス(ナント)

---日本語の勉強を始めたきっかけは?
オリヴィエ   漢字を見て、文字を勉強したくなりました。書道もやっています。書道は日本の心を表していると思います。
ジョアンニ   私は日本が好きです。日本語はとてもきれいです。フランス人と日本人の文化の違いにも興味があります。

---国で日本語を勉強している人はどのぐらいいますか。どんな人がいますか。
オリヴィエ   私は私立の語学学校で勉強していましたが、その学校には400人ぐらい日本語を勉強している人がいました。
ジョアンニ   私は大学で日本語を勉強していました。その大学(リル大学)では、アジア学科がいくつかあって、そのうちの一つに日本語科があり、30人ぐらいが日本語を勉強しています。大学に入って、アニメやゲームに興味があるから日本語科に入る人が多いですね。でも、長く勉強する人は、そうじゃない人です。文化や歴史、映画などに興味を持つ人は、長く勉強しています。私もそういう日本の文化が一番面白いと思います。

---日本に来る前の日本のイメージは?
ジョアンニ   忙しい人が多そう。あとは、ていねいな人がいるイメージです。
オリヴィエ   私は、伝統的で、ルールをよく守る、ですね。

---日本に来てからの日本のイメージは?
ジョアンニ   忙しい人ばかりじゃなくて、おもしろい人もいるし、オープンな人もいました。
オリヴィエ   日本人はよく働きますね。でも、趣味を楽しむ人が少ないと思います。
ジョアンニ   それは、みんなじゃないよ。いろいろな人がいます。たとえば、日本の夜はうるさいです。地下鉄で、どうしてあんなにうるさく話すのですか。

---日本語の勉強をした後、どうしたいですか。
ジョアンニ   将来の夢は、日本でフランス語の先生をすることです。日本が大好きだから。
オリヴィエ   私はパリで、日本語を使った仕事がしたいです。フランスの空港で、ANAの職員になることや、パリのジュンク堂で働くことを考えています。

---日本語で好きな言葉は?
ジョアンニ   「いらっしゃいませ」です。日本に来て1番びっくりしたことは、店員が親切なことです。パリの店員は・・・。あとは、「オッパッピー」(笑)。面白い!
オリヴィエ   私は書道が好きなので、好きな言葉をいろいろ書きます。墨と紙、黒と白から、いろいろなものが作れます。この間、日本語クラスの授業で書道をしたとき、「花」ということばを書きました。いろんな言葉を書きます。最近気になる言葉は、メトロで聞く「あしもとにご注意ください」。セブンイレブンで繰り返し聞く言葉も覚えますね。「まいうー」もおもしろい。
オリヴィエさんの書道作品はこちら

<インタビュアーより>
 オリヴィエさん、ジョアンニさん、お二人とも個性的で、とても楽しいインタビューでした。日本への関心の持ち方はそれぞれ違いますが、「日本が好き」という気持ちでは二人とも共通していました。これからもぜひ日本語の勉強を続けてほしいですね。

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第1回 イタリア人へのインタビュー

イタリア人 マーラさん
イタリア人 ステファノさん
名前:マーラ
国籍:イタリア(南イタリア)
名前:ステファノ
国籍:イタリア(ベネツィア)

---日本語の勉強を始めたきっかけは?
マーラ   外国語学習が好きで、大学で3年間、日本語を勉強していました。
ステファノ   高校生のとき、パリで日本大使館へ行く機会があり、日本に興味を持ちました。だから、大学では、日本の歴史や文化について学びました。

---国で日本語を勉強している人はどのぐらいいますか。どんな人がいますか。
マーラ   私の町では、日本語が勉強できるのは大学(レッチャ大学)だけ。数は少ないけど、日本語を勉強したい人はいつもいます。3年ごとに大学の日本語講座がスタートします。
ステファノ   ベニスには、大学の他に日本語学校が多くあります。私の友達には、ローニン(「忠臣蔵」のこと)に興味がある人などがいます。

---日本に来る前の日本のイメージは?
ステファノ   ナカタやコイズミがイタリアでは有名です。
マーラ   でも、イタリアには中国人がたくさんいて、日本人と同じと思っているイタリア人もいますね。文学では、ハルキ・ムラカミとかバナナ・ヨシモトとか。
ステファノ   私は「AKIRA」のファンです。面白かった。マンガも面白い。「ドラゴンボール」や「北斗の拳」、「NARUTO」、「ONE PIECE」。アニメにもなっています。
マーラ   テレビでは日本のアニメばかりやっています。アニメの監督も有名です。宮崎駿。わたしは、「千と千尋の神隠し」を見たことがあります。彼の映画は、話がオリジナルだし、絵がきれいです。子供のためだけじゃなく、大人も楽しめる映画です。
ステファノ   私は、三鷹にあるミュージアム(ジブリ美術館のこと)にも行きました。
マーラ   私は行ったことがないです。イタリアでは、日本の怖い映画が流行っています。「リング」とか。怖い映画が一番人気です。

---日本に来てからの日本のイメージは?
ステファノ   私は、いろんな(日本人の)友達と話して日本のことを知っていました。だから、だいたい同じでした。親切な人が多いのもイメージ通り。でも、日本のデパートで、売り場の外から品物を見ていて、誰かがちょっと私の前を通るとき、「すみません」といいながら通りました。日本人の親切(丁寧さ?)に驚きました。
マーラ   イタリアにいたとき、「バンザイするな(直訳→原題:「風雲たけし城」という番組のことらしい)」という番組があって、日本にはおかしな人がたくさんいると思っていた。でも日本に来てみると、普通の人ばかりでした(笑)。
ステファノ   私もその番組知っています。虫を服に入れて走ったりしますよね(笑)。
マーラ   日本人は、洋服の着方が完璧というイメージがありましたが、スタイルがいろいろあることが分かりました。とくに、若者はいろいろな着方をしていますね。

---日本語の勉強をした後、これからどうしたいですか。
マーラ   日本人がイタリアによく来るので、日本語を生かしてガイドの仕事をするため、千駄ヶ谷で今勉強しています。実は、6月からガイドの仕事に就職することが決まっています。
ステファノ   私は、日本で仕事を探したいと思っています。

---日本語で好きな言葉は?
ステファノ   私は「夢」という言葉。自分がしたいことをする、という意味です。私は日本に来て学びたい、と思った。今それができています。「夢」の漢字も好きです。
マーラ   私は、「お待たせいたしまして」という言葉です。本当に、日本人のイメージが出ています。イタリア人は待たせる習慣があります。でも、日本人は待たせるとき、本当に失礼と思います。それが私は好きです。
ステファノ   私の友達は、ときどき1時間待たせます。でも、イタリア人だから、「お待たせいたしまして」を言いません。
マーラ   (日本人は)いつも、「失礼します」の気持ち、他の人に申し訳ない、と思う気持ちがありますね。「お待たせします」は、日本人のイメージを表す、いい言葉です。

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