提携活動

文化庁委託事業「日本語ボランティアグレードアップ講座」始まる
 当研究所グループの学校法人吉岡教育学園は、文化庁から「ボランティアを対象とした実践的長期研修」を受託し、2008年9月6日、埼玉県久喜市にて「日本語ボランティアグレードアップ講座」がスタートしました。
 この講座は、久喜市を中心とした埼玉県東部地域の日本語ボランティアの方々を対象にしています。日頃の日本語支援を振り返り、より自信を持って支援事業に携われるよう、意識と実践力を身につけることを狙いとして、2009年2月28日まで24回の講座が予定されています。
 当日は、当校理事長、久喜市の田中暄二市長、講座企画委員長伊東祐郎東京外国語大学教授の挨拶に始まり、和やかなムードの中、初日の講座がスタートしました。
 講座には、日本語支援に関わる文法や音声などの基礎理論の整理の他、外国人とのコミュニケーションの在り方について参加者の気付きを促す内容、さらには、交流を学びにつなげる活動を参加者が実践する内容などが盛り込まれ、今後地域の支援の場に活かせるよう工夫されています。
 この事業には、これまで当校グループが関わってきた、地域の日本語教育支援事業の長年の蓄積と2007年来文化庁委嘱事業を通して行った国内各地の日本語教室実情調査や委員会での議論なども活かされます。

大学からの日本語教育実習受け入れ
 2002年より、学習院大学および明海大学で日本語教育を学ぶ学生に実習の場を提供しています。
 2008年は、9月1日から2週間にわたって明海大学の学生2名を受け入れました。 講師を終日アシストすることにより日本語教師の1日を体験したり、各自が決めたテーマについてアクションリサーチを行ったりし、日本語教育の現場についての理解を深めました。また、実習終盤では日本語クラスで実際に教える経験もし、実習生は現実の日本語学校でしか得られない貴重な気づきを得ていました。

中日韓文化教育研究フォーラムで研究発表
  2008年8月21日〜22日の2日間、中国大連にある大連外国語学院で行われた第5回中日韓文化教育研究フォーラムで、当校理事長が「企業における実践的ビジネスコミュニケーション能力の評価について」と題して発表を行いました。実践的なコミュニケーション能力の育成をテーマに行われたフォーラムで、ビジネス日本語教育の視点から発表したものです。また、当校も支援し、既に中国で実施され企業や大学で好評を得ているSTBJ(標準ビジネス日本語テスト)について、当校講師の新山と元昭和女子大学大学院教授高見澤孟先生から、テストの概要と今後の展開を中心にお話ししました。
フォーラムには200名を超える参加があり、参加者には資料として、STBJの準拠問題集と出版されたばかりのビジネス日本語のテキスト『標準商務基礎日語第一冊』が進呈されました。標準ビジネス日本語テスト(STBJ)については、大連の放送局大連電視台が放映している日本語番組「桜の風」でも紹介されました。

中国でビジネス日本語テキストシリーズ『標準商務日語叢書』を刊行
  2008年8月17日、中国北京にある外語教学与研究出版社から『標準商務基礎日語第一冊』が刊行されました。これは、当校と中国の大連外国語学院が共同開発したビジネス日本語テキストシリーズの第一冊となるものです。このシリーズは、基礎から中上級までをカバーするビジネス日本語テキスト4冊と「会話」「聴解」「聴読解」の副教材3冊、既に同出版社から昨年刊行されているSTBJ標準ビジネス日本語テストの準拠問題集の他、現在中国語版の出版作業が進行している『標準商務日語IT編』が組み込まれ全9冊からなるものです。実践的なビジネス日本語と日本のビジネス事情・文化事情を基礎から学べるもので、日本語を母語としないビジネス関係者が、周囲の日本人スタッフなどと円滑なコミュニケーションを図れるよう導くことを目的としています。

大学からの日本語クラス授業見学受け入れ
 2008年7月29日(火)、東京学芸大学で日本語教育を学ぶ大学生11名が、当校日本語クラスの授業を見学しました。日本語コース初級、中級、上級クラスに分かれて授業に参加し、学習者の質問に答えたり、文作りのチェックをしたりしました。実際に学習者と接し、日本語教育の現場についての理解を深めていたようです。

中国四川省地震災害救援のための募金活動
 千駄ヶ谷グループでは、各校舎において中国四川省地震災害被災地救援のための募金活動をしました。日本語学習者、日本語教師養成講座受講生、講師、職員から寄せられた募金は、351,161円となりました。
 2007年8月7日(木)、当校の理事長と校長が中国大使館へ赴き、千駄ヶ谷グループからの寄付金も合わせた、計755,062円を一等書記官兼領事の田継春氏にお渡ししました。

トルコ エルジェス大学からの奨学生受け入れ
 トルコは中東で最も日本語教育が盛んな国で、日本語、日本文化主専攻学科を持つ大学として、アンカラ大学、チャナッカレ3月18日大学、エルジェス大学の三つの国立大学があります。そんなトルコの日本語教育に当校は古くから関わりを持ってきました。
 日土婦人協会は長い間、当校のオリジナル教科書を使用していました。当校養成講座の卒業生たちが、チャナッカレ大学、エルジェス大学、エーゲ大学、私立大学、民間の日本語学校で日本語を教えてきました。ボアジチ大学や土日基金とも協力関係を続けています。
 ここ数年は、毎年当校の夏季集中講座にエルジェス大学の学生を一人、航空券、宿泊、授業料を提供し招聘しています。秋以降には、一年あるいは一年半の長期奨学生を一人引き受ける予定です。また、今年も当校養成講座の卒業生がエルジェス大学に赴任し、日本語教師として教壇に立つことになっています。
 トルコの人々は親日的でやさしく、日本語学習に熱心です。
 当校は日本語教育を通して、トルコと日本の一層の交流に貢献したいと思っています。

 2008年6月、千駄ヶ谷の奨学生としてエルジェス大学のネシベ・カヤさんが来日し、当校の夏季集中日本語コースで3週間勉強しました。
 社会のルールを大切にするところ、家では靴を脱ぐ習慣など、日本とトルコが似ていることから日本に興味を持ち、日本語を勉強し始めたそうです。また、文字にも興味があり、漢字が大好きだそうです。
 短い滞在期間の中でもいろんなところに積極的に出かけ、浅草のかっぱ橋でおみやげに日本のお皿を買ったり、横浜や新宿、原宿でショッピングを楽しんだりしていたようです。
 帰国後は、大学で日本語を一生懸命勉強し、日本語能力試験2級を目指すそうです。
 「千駄ヶ谷の学校はとてもよかったです。校舎はきれいだし、先生の教え方は上手だし、スタッフも優しいです。まだ日本にいたいです。」と帰るのが寂しそう…。初めての日本での生活は、ネシベさんにとってとても貴重な体験となったようです。

鶴見区(神奈川県横浜市) 日本語ボランティア養成講座
 横浜市で二番目に外国籍区民が多いといわれる鶴見区から委託を受け、2007年より日本語ボランティアの養成講座を行なっています。2008年度6月末から12月中旬まで、合計22回の講座を行ないます。内容は文法・音声の基礎知識、指導技術の基礎を学ぶ実技などです。
 参加者は老若男女40名。初回の授業は、千駄ヶ谷の養成講座でも好評の「外国語体験」。直接法で学ぶ学習者の心理を疑似体験する授業です。今回はベトナム語を直接法で学んでいただきました。みなさん、初めて学ぶ言語に四苦八苦している様子でしたが、授業後は「外国人が日本語を学ぶときの気持ちが理解できた」「日本語で解説されなくても、理解できるものだとわかった」「楽しかった」などの感想が聞かれました。

稲城市(東京都) 日本語ボランティア養成講座
 東京都稲城市の稲城国際交流の会は、住民の立場から国際交流を考え、より良い共生に向けて活動していくことを目的に設立された市民ボランティア団体です。同市の中央公民館と共同で、1994年から日本語教室「稲城日本語ボランティアの会」を行なっています。
 この会に所属し、ボランティアとして活躍している当校の卒業生より、ボランティアのスキルアップを目指した短期講座の依頼があり、2008年度の養成講座を担当することになりました。
6月中旬より10月中旬まで、教室活動のポイント、例文作成のポイントといった内容の講座を8回に分けて行ないます。
 20〜30名の受講生たちは、自分のボランティア経験に照らし合わせながら、熱心に参加しています。

台東区(東京都) 在住外国人のための日本語支援パートナー養成講座
 東京都台東区の「在住外国人のための日本語支援パートナー養成講座」が開始された1995年から、内容の企画と講師派遣で参画しています。2006年度までは、これからボランティアを始めたいという方を対象に、指導技術の基本について30回(週1回)のシリーズで行ってきましたが、2007年度からはボランティアとして既に教えている方を対象にブラッシュアップ講座を行っています。
 2008年度は、授業で行う活動を一つ一つ取り上げ、活動の意義、練習方法、注意点などのポイントを見直すという内容を、6月初めから7月末まで8回に分けて行います。受講生からは、ボランティアの教室で教えた時に感じた疑問などが積極的に出され、毎回、活気のあるクラスになっています。

文化庁委嘱事業の「対話を中心とした交流活動のカリキュラム」が完成
 当研究所グループの学校法人吉岡教育学園では、文化庁から「外国人に対する実践的な日本語教育の研究開発」を委嘱され、地域の日本語教室で役立つカリキュラムを開発してきましたが、このほどまとまり、文化庁に事業報告を行いました。
 この事業には、これまで当研究所グループが関わってきた、地域の日本語教育支援事業の長年の蓄積と、この事業のために行った国内各地の日本語教室実情調査や運営委員会での議論が活かされました。
 開発されたカリキュラムは、地域の日本語教室に参加する日本語非母語話者の皆さんと支援者の皆さんが、生活に密着するテーマや相互理解を深めるためのテーマについて「おしゃべり」しながら、双方向の交流活動を通じて良好な関係を構築していくことを目指しています。これは、外国人も日本人も一緒になって住みよい社会を築いていく多文化共生社会の在り方に沿うものであると共に、当研究所グループの長年の理念にも沿うものです。
 今回の事業は、文化庁を通して、事業報告書の配布や文化庁ホームページへのアップという形で諸方面に伝えられることになっていますが、当研究所でも内容面をさらに発展させていく予定です。

埼玉県久喜市 久喜市国際交流協会
埼玉県久喜市の「久喜市国際交流協会」の日本語教室を1996年から支援しています。
授業の進め方や教材の効果的な使用法、非母語話者との接し方など、幅広いテーマについて、実践的な手法で講師の方々にアドバイスしています。
2007年4月から7月まで、当校の講師が6回にわたってこの日本語教室を訪れ、教室で学ぶ外国人学習者に対して初級の直接法での授業を行いました。 普段、その日本語教室で教えていらっしゃるボランティアの方たちも一緒に授業に入られ、研修のため授業を見学されながら、ペア練習などで学習者をサポートされました。 毎回、外国人学習者約30名、ボランティアの方約15名のご参加があり、活気ある授業が行われました。
この様子は、久喜市国際交流協会の広報誌「かけはし」で大きく紹介されました。

白岡町(埼玉県) ボランティア養成講座 白岡町(埼玉県) ボランティア養成講座
 埼玉県白岡町にある白岡国際交流会は、“近隣在住の外国の方との異文化交流を図ること”を目的に、2001年に町の委託事業として設立されました。2006年、この交流会に所属し、ボランティアとして活躍している、当校の卒業生より、ボランティアのスキルアップを目指した短期講座の依頼があり、引き続き2007年も以下の内容で講義を行いました。
    2007年11月22日(木)「発音の教え方」
    2007年11月25日(日)「文字の教え方」
    2007年11月29日(木)「日本事情の教え方」
 参加者は約40名。養成講座などで学んだ経験のないシニア世代がほとんどでした。毎回、授業の最後には活発な質疑応答が行なわれました。後日、参加して下さった人から「実際に教えてもらったことを実践し、その効果が実感できた」というメールをいただくなど、好評のうちに終わりました。

中国 大連交通大学軟件学院に"吉岡奨学金"を設立
  当校では、中国・大連交通大学の軟件(ソフトウェア)学院に、同大学の日本語教育の振興を目的として"吉岡奨学金"を設立しました。 毎年、同大学で日本語を学ぶ学生20名に贈られます。 写真は第1回授与式の様子です。

マレーシア人学生に対する奨学生制度を設置
 本校(千駄ヶ谷日本語学校)では、同校へ留学を希望するマレーシア人学生に対する奨学生制度を設置しました。クアラルンプールにある提携機関より、毎年4月と10月の2回、年間10名まで受け入れます。

標準ビジネス日本語テスト(STBJ)
 2007年6月24日、当研究所が支援する中間法人応用日本語教育協会が主催する標準ビジネス日本語テスト(STBJ)が、中国(長春・大連・上海)・韓国(ソウル・釜山)で実施され、約650名の方々が受験しました。
 このテストは、日本企業の外国人従業員や日本企業への就職を希望する日本語学習者を対象に「総合的な日本語能力」を測定するためのものです。
 今回は、特定の大学や企業で実施するインハウス形式で行われましたが、今後、関連教材の開発も予定されており、来年6月に第2回目の実施が計画されています。

JETプログラム 国際交流員研修
 2005年より、JET(語学指導等を行う外国青年招致事業)プログラムの国際交流員研修における講師の派遣を委託されています。2006年11月の講義のテーマは、「日本語の不思議」「異文化としての日本」でした。出席した外国人たちはみんな日本語が達者な人ばかりでしたが、講義では日本人もよく間違える誤文を考えたり日本の常識を見直したりしながら、改めて日本語や日本について理解を深めていたようでした。

ページの先頭へ